無料ツールサービス利用により限られた予算の中で業務を処理しなければならないことは、フリーランスのエンジニアではよくある。例えば、ワープロソフトで資料を作成して、資料送付先で印刷しようとした場合、様式の違いから形式がくずれる。こんな時、役に立つのがPDF形式だが、ワープロソフトから直接PDFに保存するとファイルサイズがやたら大きくて、小規模メールシステムでは添付送付できない。

こんな時、無料ツールの中にはPDFを簡単に小さくしたり、圧縮したり、あるいはネット上で変換・圧縮・加工してくれるようなサービスやダウンロードサービスを活用したくなるだろう。しかし、ここに落とし穴がある。そのひとつが、セキュリティの問題だ。フリーといえども何らかの使用許諾が必要だったり、極端な場合、セキュリティ上の保証をしていないことを堂々とうたっているようなツールもある。無料ツールの使用やダウンロードする前に、そのツールの利用規約を確認することを忘れてはならない。

さらに重要なのはモラルだ。無料ツールや無料のサービスを活用する場合のデメリット、危険性についてよく理解しておく必要がある。無料ツールは有料ツールに比べてセキュリティが甘い。そのため無料ツールダウンロードサービスを使用する場合、セキュリティの関係からデータをアップロードして変換するようなサービスの活用は控えるべきだ。

もちろん全ての無料ツールを使ってはならないというわけではない。無料で使えることは大きな利点だ。活用するときの注意を守っていれば、無料ツールは非常にありがたい存在となるだろう。